オフショア投資をはじめるには
1998年の外為法改正により、ようやく日本人の誰でもが外国に財産を持ったり預金することが可能になりました。
しかし、2007年の金融商品取引法改正で、証券会社、銀行以外の国内の業者から海外のファンドを購入できなくなりました。(外国の銀行に預金することなどは変わりありません。)
ですから、現在、合法的に海外ファンドを購入する方法は大きく分けて次の4つになります。
日本国内で合法的に海外ファンドを購入する方法
①海外IFAを通して購入する
②プライベートバンク(スイスPB等)を通して購入する
③オフショア銀行のインターネットサービスで購入する
④直接ファンドへ申し込む
上記の4つの方法がありますが、③④の購入方法に関しましては、手続きの全てが英語でのやり取りになりますので、ある一定レベルの英語力が必要になり、さらに海外の金融商品にも精通している必要があります。
従いまして、私たち一般人が気軽にオフショア投資を始められるという点で、現実的には①②の選択肢が最適ではないでしょうか。
では、①②それぞれのチェックポイントをお教えいたします。
IFAは世界中にいますが、日本からやり取りを行う上で便利な拠点は香港やシンガポールでしょう。
IFAの中には、国から授与される正式なライセンスを持つ有資格者(SFC等)がおり、金融商品購入の代行や金融商品の詳しいアドバイスをしてくれる、オフショア投資の心強い存在です。
しかし、英語と日本語の両方を流暢にこなし、ファイナンスの世界にも精通しているIFAは一握りしか存在しないのが現状であり、個人がそのようなIFAを自力で探すのは、それなりの知識と労力、行動力が必要になります。
また、IFAにより料金体系やシステムは千差万別です。「手数料」「年会費」「成功報酬」など、課金されるシステムも様々ですので、お客様のニーズに合った最適なIFA選びは、プロに任せるのが成功への近道だと言えるでしょう。
欧米をはじめ、プライベートバンク(スイスPB等)も世界中にたくさん存在します。
但し、本来のプライベートバンクであるスイス・プライベートバンカーズ協会(SPBA加盟銀行)に所属するスイスのプライベートバンクは14行のみです。
オフショアファンドを購入するには、国内にある銀行から直接購入することはできませんが、プライベートバンク(スイスPB等)に口座を作ることで、ファンドの買い付けをする事が可能です。 プライベートバンク(スイスPB等)では、多くのヘッジファンド・オフショアファンド会社と取引関係があり、ヘッジファンド・オフショアファンドの購入をスムーズに行ってくれるところもあります。
IFA同様、こちらも一口にプライベートバンク(スイスPB等)といいましても料金体系や得意分野は千差万別です。
プライベートバンク(スイスPB等)のほとんどは、資産管理料(カストディアンフィ)を主な収入としていますので、ある一定規模の資産を保有されているお客様が対象となります。